商品の説明
30年以上前に備前市香登の備前作家、行吉学さん・素心さんの共同工房兼店舗にて購入しました。
義理の兄である行吉学さんは、大壺や大徳利などの大物で人気の芸術家タイプの方でした。一方、行吉素心さんは職人タイプの方で、日常使いの食器や酒器を得意とされていました。
本品は、彼の作品の中でも珍しい「しょうゆ差し」になります。
素心さんの作品は、美しいだけでなく、「手にしっくりなじむ」「扱いやすくて機能的」という特徴がありますが、本作品も、「卵のような丸みを帯びた形状で握りやすい」「本体とフタ部分に窪みがあり掴みやすい」という特徴があります。
美術品としての存在感がありますので、日々の食事やお客さんを迎えての会食に、彩りを添えることができます。
【色】
備前独自の赤茶+こげ茶をベースに、「桟切(さんぎり)」と呼ばれる、灰色、黒の部分がワンポイントで入っています。このタイプの作品は、使えば使うほど、色が変化していきます。加えて光沢が出てきますので、きれいに仕上がっていくと思われます。
フタの一部に2ミリ位の欠けがあります。写真10枚目をご参照ください。
【サイズ】
卵型形状と手の中にちょうどよく収まる大きさで、とても扱いやすく感じます。
形状の関係からサイズの測定が難しいため、下記数値は正確ではありません。おおよそのご参考となりますことご了解ください。
直径(縁部分):約7cm
直径(注ぎ口を含めた最大):約9cm
高さ:約8cm
高台径:4.5cm
【備前焼未経験の方へ】
備前焼の特徴
1)最大の特徴は、釉薬を一切使用しない製法にあります。そこから生まれる光沢のない表面は素朴な印象を生み出しています。
2)表面の色や模様は、土の性質や、窯への詰み方、窯内の灰や炭のかかり方によって変わってくる為、どれもが「オンリーワン」の作品になり、自分の気に入った作品を探すのも備前焼の楽しみの1つです。
食器としての備前焼
「使えば使うほど色が変化」備前焼の表面には、ざらつきや小さな凹凸があります。これらは、日々使用していく中で摩耗によりなめらかになっていき、しっとりとした光沢をもつようになります。また、備前焼の土には鉄分が多く含まれており、水や空気に繰り返し触れることで色合いも変化していきます。
商品の情報
カテゴリーホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 工芸品 > 陶芸商品の状態やや傷や汚れあり発送元の地域神奈川県