商品の説明
千手観音菩薩の手 仏像
長い長い時を経てきた千手観音の手であります。京都より出たもので、平安時代の作になるものです。
手の大きさから像は2メートルほどの堂々とした千手観音菩薩であったということです。千手観音は正式には千手千眼観自在菩薩といい、千本の手を持つ観音菩薩、どのような衆生ももらさず救済しようという観音の慈悲の広さを表した仏像です。
実際に千本の手を持った観音菩薩像も存在しますが、ほとんどの千手観音は十一面四十二へきが一般的で、前で合掌した手が2本と40本の手が25の世界で救済をするといいます。25の世界とは「三界二十五有」のことで天井界から地獄まで25の世界があるということです。25×40で25×40で1000となるのです。この手は40ある手のうちの像の右側にある手で、すらりとした美しい指は小指と人差し指が立てられ中指と薬指が優雅に折りたたまれています。この手には青蓮華(しょうれんげ)という青い色をした蓮の花が握られていました。握ぎられた中指のところを見ると穴が開いていて青蓮花の茎が付けられていたのが分かります。青蓮花は仏教において仏や菩薩の目とたとえられ、最上の花とされています。青蓮は慈悲の象徴として存在し、青蓮慈悲や青蓮潔白という言葉もあります。
手のあちこちに僅かですが金箔も残り、ありし日の姿を伝えております。
大変希少な残欠です。
全長 204ミリ
商品の情報
カテゴリーホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 工芸品 > 木工・竹工芸 > その他商品の状態傷や汚れあり発送元の地域千葉県